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Chapter 1 オープニング:振り返りがない組織は同じ失敗を繰り返す
皆さんこんにちは、タカシです。今日のテーマは「振り返り」です。レトロスペクティブとも呼ばれますね。実は、振り返りを定期的にやっている経営者とやっていない経営者では、同じ失敗を繰り返す確率がまったく違うんです。
こんにちは、ミカです。振り返りかあ。正直、忙しいとつい後回しにしちゃいそうですよね。やることがたくさんあって、立ち止まってる暇なんてないよって思う人も多いんじゃないですか?
まさにそこなんです。でも面白いことに、トヨタの豊田章男会長は「現場で自分の目で見て、耳で聞いて、身体で感じた事実と現実をベースに判断する」と語っています。世界一の製造業が、振り返りを経営の根幹に置いているわけですね。
へえ〜、トヨタのカイゼンって有名ですけど、その土台が振り返りだったんですね。今日はその振り返りの正しいやり方をしっかり学びたいです!
Chapter 2 振り返りの基本:反省とは何が違うのか
まず大事なのが、振り返りと反省は違うということです。反省って、どちらかというと失敗したときにやるイメージがありませんか?「あれはダメだった」「こうすべきだった」みたいな。
うんうん、まさにそのイメージです。反省文とか書かされた記憶がありますし。ネガティブな感じがしますよね。
そうなんです。でも振り返りは、成功も失敗も両方を対象にします。そして責任追及ではなく、未来の改善が目的なんですね。「何がうまくいったか」を知ることも、同じくらい大切なんです。成功を再現するためにも。
なるほど、成功のパターンを見つけるためでもあるんですね。それなら前向きな気持ちで取り組めそう。具体的にはどんなやり方があるんですか?
代表的なのがKPT法です。Keep、Problem、Tryの頭文字で、「続けること」「課題」「次に試すこと」の3つに分けて整理します。シンプルだからこそ続けやすい。他にもYWT法というのがあって、「やったこと」「わかったこと」「次にやること」で振り返ります。
KPTって聞いたことあります!でも実際にやってみると、Problemばかり出てきちゃいそうですよね。「あれがダメだった、これもダメだった」って。
いい指摘ですね。実はそれが一番よくある失敗パターンなんです。Problem偏重といって、問題点ばかりに注目してしまう。すると振り返りが「ダメ出しの場」になって、チームの士気が下がってしまうんですよ。
Chapter 3 よくある失敗パターンと対処法
じゃあ、Problemだらけにならないようにするには、どうすればいいんですか?
ポイントは、良かったことを先に共有することです。Keepから始めると、場の雰囲気がポジティブになります。そのあとでProblemを話すと、批判ではなく建設的な議論になりやすいんですね。順番って意外と大事なんです。
へえ、順番を変えるだけでそんなに変わるんですね。他にもよくある失敗ってありますか?
ありますね。二つ目は「Tryが抽象的」というパターンです。たとえば「もっとコミュニケーションを改善する」って決めても、具体的に何をするのかわからない。これだと絶対に実行されません。
あー、それは耳が痛い。「頑張ります」とか「意識します」みたいなのも同じですよね。じゃあどうすれば具体的にできるんですか?
コツは「誰が、いつまでに、何をするか」を明確にすることです。たとえば「毎週月曜の朝会で、先週の数字を5分間共有する」みたいに。行動レベルまで落とし込めば、やったかどうかがはっきりわかります。
なるほど、測定可能なアクションにするんですね。三つ目の失敗パターンも気になります。
三つ目は「やりっぱなし」です。振り返り会をやって満足してしまい、決めたアクションを追跡しない。次回の振り返りで前回のTryを確認しなければ、改善サイクルが回らないんです。これは本当に多い。
それだと振り返りの時間自体がもったいないですよね。せっかくいいアイデアが出ても、放置されちゃったら意味がない。
その通りです。だから振り返りの最初にやるべきことは、前回のTryの確認なんです。「前回決めたことはどうなりましたか?」から始める。これだけで改善の連続性がまったく変わります。
Chapter 4 心理的安全性と事実ベースの振り返り
あと、振り返りって正直に話せないと意味がないですよね。上司の前だと本音を言えないとか、そういう問題もありそう。
まさにそこが四つ目の失敗パターンで、心理的安全性の欠如です。率直な意見を言えない環境では、表面的な振り返りに終わってしまいます。「売上が落ちたのは営業の怠慢だ」みたいな犯人探しが始まると、次から誰も本音を言わなくなりますからね。
それ、すごくわかります。じゃあ経営者として、どうやって安全な場を作ればいいんですか?
一つは事実ベースで話すルールを設けることです。感覚や印象ではなく、数字や具体的な出来事をもとに話す。「なんとなくうまくいかなかった」ではなく「先月の顧客訪問数が目標の70%だった」と言えば、人への批判ではなくプロセスの改善に目が向きます。
数字で語ると客観的になりますもんね。感情的にならずに済むというか。トヨタが「現場の事実」を大事にしているのと通じますね。
その通りです。もう一つ大切なのは、経営者自身が自分の失敗を最初に共有することです。リーダーが「自分はここを間違えた」と言えれば、メンバーも安心して本音を話せるようになります。振り返りの質は、トップの姿勢で決まると言っても過言ではありません。
Chapter 5 クロージング:明日から始められる振り返りの一歩
今日の話、すごく実践的でした。振り返りって、特別なスキルがなくても始められるところがいいですよね。改めてポイントを整理するとどうなりますか?
はい。まず、週1回15分でいいのでカレンダーに振り返りの時間を固定してください。最初はKPTの3つの問い、Keep・Problem・Tryに答えるだけで十分です。そして毎回、前回のTryの確認から始めること。
Keepから先に話して、事実ベースで、前回のTryを必ず確認。この3つを守るだけで全然違いそうですね。
そうですね。振り返りは、やるかやらないかで組織の成長スピードが大きく変わります。完璧にやろうとしなくていいので、まずは今週から15分だけ試してみてください。皆さんの事業に必ず良い変化が生まれるはずです。
今日も勉強になりました!リスナーの皆さんもぜひ、今週の金曜日に15分だけ振り返りの時間を取ってみてくださいね。それではまた次回お会いしましょう!