スクリプト
Chapter 1 オープニング:コンコルドの28年間の教訓
みなさんこんにちは、タカシです。「経営の土台」シリーズ最終回の今日は「撤退判断」がテーマです。超音速旅客機コンコルド、聞いたことありますか?多額の開発費を投じたのに、28年間一度も採算ラインを超えられなかった。なぜ途中でやめられなかったのか。
ミカです!28年も赤字を続けたんですか?なぜそんなに長くやめられなかったんでしょう。
「これだけ投資したんだから、もったいない」。この心理が合理的な判断を狂わせたんです。行動経済学では「サンクコスト効果」と呼ばれます。今日はこの罠と、上手な撤退判断の方法をお話しします。
Chapter 2 サンクコストの罠
サンクコストとは「既に支払って取り返せないコスト」のことです。お金だけでなく、時間や労力も含まれます。理性的に考えれば、過去にいくら使ったかは将来の判断に関係ないはず。でも人間は「もったいない」と感じてしまう。
わかります。映画がつまらなくても、チケット代を払ったから最後まで観ちゃう、みたいな。
まさにそれです。映画なら2時間の損失で済みますが、経営だと何億、何十億という損失になりかねない。不採算事業に「始めたからにはやり切る」と精神論で突き進むのは、サンクコストの罠にはまっている典型です。
精神論で突き進むのが危険なんですね。でも、日本の企業文化って「やり切る」ことを美徳とする傾向がありませんか?
鋭い指摘ですね。「やり切る」こと自体は素晴らしい姿勢です。問題は、撤退基準を決めずに始めてしまうこと。冷静な判断基準がないまま「頑張る」のは、ギャンブルと同じなんです。
Chapter 3 上手な撤退判断の方法
上手な撤退判断のコツは3つあります。第一に、始める前に撤退基準を決めておくこと。「いくらまで損失が出たらやめる」「いつまでに黒字化しなければ撤退」という明確な数字です。
始める前に撤退基準を決める。冷静なうちに決めておくってことですね。
第二に、判断は感情ではなくデータに基づいて行うこと。「まだいける」という感覚ではなく、数字を見て判断する。第三に、撤退を「失敗」ではなく「戦略的な資源再配分」と位置づけること。やめることで、次の挑戦にリソースを回せるんです。
撤退は失敗じゃなくて、戦略的な資源再配分。その考え方、すごくいいですね。やめることで次に進めると思えば、前向きに判断できそう。
その通りです。スティーブ・ジョブズがApple復帰後に製品を絞ったのも、言い換えれば「大量の撤退判断」だったんですよ。撤退できたからこそ、iMacやiPodという新しい挑戦に集中できた。
Chapter 4 クロージング:経営の土台シリーズまとめ
今日のアクションです。新規事業や投資を始める際に、必ず撤退基準を事前に設定してください。そして定期的に事業ポートフォリオを見直し、不採算事業を特定する習慣を作りましょう。
撤退基準の事前設定。これは全ての経営者に必要な習慣ですね。16回にわたる「経営の土台」シリーズ、学びが多かったです!
ミッションから始まって、ビジョン、バリュー、意思決定、そして撤退判断まで。経営の土台となる16のキーワードを学んできました。これらは全て繋がっています。ぜひ実践で活かしてください。タカシでした。
ミカでした!皆さん、ここまで聴いてくださってありがとうございました。また次のシリーズでお会いしましょう!